統合版でラクガキが「ひし形」につぶれた:Geyser で見え方が崩れたときの直し方

この記事でわかること
- 統合版でブロックの表示が 1 か所に重なってつぶれた原因
- 置物と召喚をくらべて原因をしぼった方法
- 「乗せる」のをやめて毎回「運ぶ」作りにした直し方
- 記号の化け・タッチ操作など、ほかに統合版で直したこと
ラクガキ街は、Java 版だけでなく、スマホ・タブレット・ゲーム機の統合版からも入れるようにしています。統合版の人は、サーバーとの間に Geyser という「通訳」をはさんでつながります。上の画像は、オープン前に作った宣伝動画の 1 コマで、広場で描いたドラゴンのラクガキを連れて歩いているところです。「全機種 OK」は、このサーバーのいちばんの売りでした。
ところが、統合版の人に実際に入ってもらった最初の日に、ラクガキ王国のいちばん大事なところが崩れていることがわかりました。描いた絵を召喚すると、統合版では形がまったく出ないのです。
友達の iPad で起きたこと
最初に気づいたのは、iPad の統合版で入ってくれた友達の画面でした。アトリエで白い羊毛の動物を描いて、召喚してみると、地面に白くて平たい板が 1 枚、ななめに出ているだけ。名前と HP の表示(「どうぶつ HP 27/27」)はちゃんと浮いているのに、体がありません。自分の Java 版の画面では、同じラクガキがちゃんと動物の形で歩いていました。
置物と召喚をくらべて、原因をしぼる
見当はついていました。召喚したラクガキは、たくさんの「ブロックの表示」を、見えないモブに乗せて動かしています。一方、置物は何にも乗せず、その場に置いているだけです。
そこで友達に、同じ絵で「置物として置く」を試してもらいました。もし置物がちゃんと動物の形に見えて、召喚だけがつぶれるなら、原因は「乗せていること」にしぼれます。
結果は、置物はちゃんと形が出ていました。これで原因がはっきりしました。統合版では、モブに乗せたものが全部 1 か所に重なってしまい、白い板 1 枚のように見えていたのです。
「乗せる」から「運ぶ」へ
直し方は、体のブロックを乗せるのをやめて、毎回(マイクラの 1 tick ごとに)モブのいる場所へ運ぶ作りにすることでした。乗せていれば勝手についてきてくれたものを、自分の手で毎回動かす形です。
直した版は、まず撮影用サーバーで Java 版から見て、形が崩れずにプレイヤーについて歩き、跳ねたり向きを変えたりすることを確かめました。それから、だれもいないときに本番のサーバーに入れかえました。牧場で飼っているラクガキも同じ作りに変えています。
ただ、これで全部が終わったわけではありませんでした。統合版で形が出るようになったあとも、横と縦で長さのちがう箱(薄い板や、まとめた箱)がななめにゆがんで見えたのです。統合版でブロックの表示を見せるために入れていた Geyser の拡張機能(STEMCraft Geyser Extension)の中で、骨の順番を「大きさ → 回転 → 持ち方の補正」に入れかえたものを使うようにして、これも直しました。PC の統合版で入って、ペット・置物・薄い板が正しい形で出ることを確かめています。
同じ日に見つかった、統合版ならではの 3 つ
形の件を調べているうちに、統合版ならではの困りごとがいくつも見つかりました。どれも、Java 版だけで試していたら気づかなかったものです。
1. 置物が 1 回さわっただけで消える
友達から「置物にするとブロックが消える」と言われて調べると、消えていたのではなく、拾われていました。統合版では、置物を 1 回さわっただけで、すぐにアイテムに戻してしまう作りになっていたのです。スマホのタップは、Java 版の左クリックより気軽に起きます。統合版では「3 秒以内に 2 回たたいたときだけ拾う」に変え、1 回目には「置物を拾うときは、もう一度たたいてね」と出すようにしました。
2. 記号が四角に化ける
サイドバーの「▶」が、統合版では四角に化けていました。調べると、「▶」「◀」「✖」や絵文字は、統合版の日本語の文字に入っていません。化けない記号に置きかえ、たとえばサイドバーの印は「>」にしました。
3. 夜は置物が紫っぽく見える
置物の羊毛が紫っぽく見える、というスクショもありました。これは不具合ではなく、スクショを撮ったときのゲームの中が夜だったためでした。統合版は夜になると、こういう表示を青紫っぽく照らします。昼なら白く見えます。直すものではないとわかったのも、一つの収穫でした。
タッチ操作でアトリエから出られない
もう一つ、もっと困ったことがありました。iPad の友達が「アトリエから出られない」と言うのです。
アトリエの中では持ち物が描くためのブロックに入れかわるので、Java 版では F キーでメニューを開きます。統合版には F キーがないので、「しゃがむを 2 回すばやく」でメニューが開くようにしていました。ところが iPad のタッチ操作では、しゃがむボタンは押すたびにオン・オフが切りかわります。2 回押しても「しゃがんだ」が 2 回続かないので、メニューが開かず、「アトリエから出る」ボタンも押せなかったのです。
直し方は、統合版の人にはアトリエの中でもホットバーの 9 番にラクガキ帳を入れておき、タップでメニューが開くようにすることでした。入ったときの案内や説明の本も「9 番のラクガキ帳をタップ」に書きかえました。入り直した友達の 9 番にラクガキ帳が入り、自分でアトリエから出て広場にいるのを確かめて、ようやくひと安心しました。
その後、統合版の人がラクガキ帳を開くと、チェストの画面ではなく、絵と名前のついたボタンが縦に並ぶ画面(フォーム)で出るようにしました。案内の文も、スマホならタップ、Switch なら ZL、PS なら L2、Xbox なら LT、Windows なら右クリック、と機種ごとに出し分けています。
この件から学んだこと
- 2 つをくらべると、原因が早くしぼれる。置物(乗せていない)と召喚(乗せている)を同じ絵でくらべたことで、推測が確信に変わりました。統合版の画面は自分の PC では直接見えないことが多いので、「何と何をくらべてもらえばはっきりするか」を考えてから頼むようにしています。
- 統合版の人の操作で、一度は自分で試す。タップのしゃがむボタンの動きは、説明を読むだけではわかりませんでした。この件のあとは、PC の統合版で実際に入って試すようにしました。
- 直しには副作用がある。「運ぶ」作りは統合版を救いましたが、Java 版でペットに乗ったときに体が遅れる、という新しい問題を生みました。その話は ペットに乗ると体が遅れてついてくる件 に書いています。
統合版から入れるようにするサーバー側の組み方(Geyser・Floodgate・ゲーム機の入り方など)は、Java 版と統合版がいっしょに遊べるサーバーの組み方 にまとめました。