マイクラに自作の釣りを入れた:ゲージで引く・ドット絵の魚・統合版でも同じに遊べるまで

この記事でわかること
- ゲージで引く釣りと、レア度・大きさのしくみの考え方
- 魚のドット絵を Java 版と統合版の両方で見せるやり方
- 統合版で ■◆★ が四角に化けた件と、交換所の名前が英語になった件
- Java 版の人だけ魚がピンクと黒の四角になった原因
ラクガキ街には、描いた絵が家具やペットになる「ラクガキ王国」のほかに、自分で作った釣りのプラグインが入っています。きっかけは単純で、マイクラのふつうの釣りは「浮きが沈んだら右クリック」をくり返すだけなので、何人かで集まっても話題になりにくいと感じていたからです。
この記事では、釣りをどう面白くしようとしたか、そして統合版(スマホ・ゲーム機)の人にも同じ見た目と操作で遊んでもらうまでに引っかかったところを順番に書きます。
まず決めたこと:釣れるまでの数秒に「やりとり」を入れる
最初に考えたのは、魚がかかってから釣り上げるまでのあいだに、少しだけ腕の見せどころを作ることでした。かかった瞬間に画面の下へゲージが出て、緑の場所と動く印が表示されます。印が緑に入っているときに竿を使うと引けて、決まった回数当てると釣り上げです。大物ほど緑がせまく、印も速く動きます。

大物がかかったときは、画面の上に「ただならぬ気配」と出て、少し暗くなります。釣り上げると、魚の絵が水から跳ねて目の前で止まり、そのあとに名前・大きさ・レア度が出ます。ショート動画でもここがいちばんの見せ場になると思ったので、跳ねる演出には時間をかけました。


レア度と値段のつりあい
魚にはレア度があり、1 匹ずつ大きさも決まります。売るとゲームの中のお金「ウロコ」になり、ウロコで竿・エサ・ブロック・エンチャントの本などと交換できます。値段を決めるときは、「ふだん釣れる魚でどのくらい遊べばダイヤ 1 個になるか」を目安にしました。
| レア度 | 例 | 1 匹の売値(平均) | 出る割合 |
|---|---|---|---|
| ガラクタ | 長靴・空き缶 | 約 2 | 約 7% |
| コモン | フナ・アジ・イワシ | 約 8 | 約 56% |
| アンコモン | コイ・タイ・タコ | 約 25 | 約 26% |
| レア | ナマズ・ヒラメ | 約 65 | 約 8% |
| 激レア | マグロ・サメ | 約 200〜280 | 約 2% |
| 伝説 | 黄金のコイ | 約 1,400〜1,700 | 約 0.4% |
エサなし・ふつうの竿で計算すると、最初の値段ではダイヤ 1 個が 150 ウロコで、「10 分くらい釣るとダイヤ 1 個」でした。少し安すぎると感じたので、交換所の値段だけをまとめて 1.5 倍にしました(ダイヤは 220 ウロコ)。魚の売値は変えていないので、同じ物を手に入れるのに 1.5 倍釣る必要があります。ふだんの魚だけなら 30 匹くらい、時間にして 15 分前後の目安です。
魚の見た目:前の失敗から「ドット絵を調べてから描く」に変えた
実は以前にも魚を作ったことがあり、そのときは見た目がひどくて使いものになりませんでした。今回は、2D のドット絵の魚を先に何枚も調べて、ひれ・しっぽ・模様の位置をそろえる描き方にしました。体の長さを変えると、ひれや模様の位置がずれてしまうので、点ごとに座標を縮める方法に変えて直しています。

あとから「水族館も作れるように、ネタ枠もほしい」と考えて、ザリガニ・チンアナゴ・クラゲ・メンダコ・ダイオウイカ、長靴や古タイヤのガラクタなどを足して 47 種類にしました。ガラクタを釣ると、名前のあとに「…ガラクタだった」と出て、がっかりした音が鳴ります。その後も増やして、今は図鑑と魚カゴつきで 123 種類あります。

釣れる魚は、釣った場所のバイオーム・時間・天気で変わります。海と川で分かれているだけでなく、夜だけ・雨のときだけ釣れる魚もいるので、図鑑を埋めるには場所と時間を変えて釣りに行く必要があります。
統合版で起きた 3 つのこと
ラクガキ街は Java 版と統合版の両方から入れるサーバーです(しくみは Java 版と統合版がいっしょに遊べるサーバーの組み方 に書きました)。釣りも、統合版の人に同じように遊んでもらう必要がありました。PC の統合版で自分が実際に入り、竿を投げるところから売るところまで通しで試して、見つかったのが次の 3 つです。
1. ゲージや星の記号が四角に化けた
Java 版ではゲージを「■」、印を「◆」、レア度を「★」で描いていました。ところが統合版の文字にはこの記号がなく、全部が □ に化けてしまいました。統合版の人にだけ、「=」の帯と動く「O」でゲージを描き、星は「*」にしました。持ち物の説明はどの機種にも同じものが出るので、星をやめて「レア度:レア」と言葉で書く形にそろえています。
2. 交換所のボタンで値段が切れた・英語になった
統合版のお店は、チェストの画面ではなくボタンが縦に並ぶ画面で出しています。最初は 2 行目に値段を書いていたのですが、統合版では 2 行目が「…」で切れて見えませんでした。「金の釣り竿(1200ウロコ)」のように 1 行にまとめて解決しました。
もう 1 つ、パンやステーキなどマイクラにもとからある品物は、名前をゲームの訳に任せていたため、サーバー側では英語の名前になり、統合版のボタンも英語で出ていました。設定に日本語の名前を書き足し、画面に出すときだけその名前を使うようにしました。受け取るアイテム自体には名前を付けていないので、ふつうのパンと同じ欄に重ねられます。

3. 魚屋と羊毛屋を広場に置いた
最初はコマンドでお店を開く形でしたが、子どもも多いのでコマンドは使わずにすむようにしたいと思い、噴水のまわりの露店を 2 つ使って、漁師の村人がいる「魚屋」と、ラクガキ用の羊毛を無料で配る「羊毛屋」にしました。話しかけるとお店の画面が開きます。統合版では、露店の台ごしだと少し遠くて話しかけられなかったので、台のない横から近づいてもらう形にしています。
Java 版の人だけ、魚がピンクと黒の四角になった
オープンしてから「魚の絵がピンクと黒の四角になっている」という声がありました。マイクラでは、絵が見つからないときにこの模様になります。調べてみると、Java 版の人に魚の絵のセット(リソースパック)を配る先のアドレスが、設定で空っぽのままでした。プラグインは、アドレスが空のときは配らない作りだったので、Java 版の人には絵が届いていなかったわけです。
統合版の人の絵は、統合版をつなぐしくみ(Geyser)の側に入れてあったので、こちらは最初から正しく見えていました。自分が統合版で確かめていたことで、逆に Java 版の確認がぬけていたのだと思います。
直し方は 2 つ考えました。外から見える入口をもう 1 本作ってサーバーから配るか、ネットの置き場にファイルを置くかです。今回は、絵のファイルだけを GitHub に置いて、そのアドレスを設定する方を選びました。サーバーの入口を増やさずにすみ、ダウンロードできることと中身がサーバーのものと同じことも確かめられたからです。絵を変えるたびに置き直す手間はありますが、今の規模ならこれで十分でした。
水槽で飼える:最後にもう 1 つの遊び
釣った魚は、ガラスの水槽などの小さな水に向かってしゃがんで使うと放せて、中で泳ぎます。撮影のときに、水槽の底に穴が空いていて水が抜けていたり、ガラス越しだと水を見つけられなかったりしたので、ふちからガラス越しにのぞいても放せるようにプラグインを直しました。

作ってみてわかったこと
- 統合版対応は「動くか」だけでなく「文字が出るか」まで見る。記号・2 行目・英語の名前のように、Java 版では問題にならない所でつまずきました。
- 片方の機種で確かめたら、もう片方でも必ず確かめる。今回は統合版を念入りに見たぶん、Java 版の絵の配り先がぬけていました。
- 値段は「何分遊ぶと何が手に入るか」で考えると決めやすい。数字だけ見ても重さの感じがつかめませんでした。
釣りは、描いた絵を家具にする ラクガキ王国 とちがって、絵が苦手な人でもすぐ遊べるのが良いところです。住民の人が街に来る理由が 1 つ増えたと思っています。