マイクラMODメモ九条へいしの開発ノート
柱 1・プラグイン開発

マイクラ 26.3 で自作ベッドに寝られない・ドアが 2 回目で閉まらない:家具プラグインの不具合と直し方

夜の部屋で、ランタンの横に置かれた、青い布団と金の模様の頭板の描いたベッド

この記事でわかること

  • 描いたドアを 1×2 マスのドアらしく見せるまでの直し
  • 開いたドアを 2 回目に押しても閉まらなかった原因(当たり判定)
  • 家具のベッドで寝ると体が布団に埋まった件
  • MC 26.3 で時間がタイムラインになり、夜の判定がずれた件

ラクガキ王国の家具の中で、いちばん手がかかったのがドアとベッドです。イスやランプは「置く・座る・光る」くらいですが、ドアは開け閉めで形が変わり、ベッドは時間(夜かどうか)と、寝ている人の体の高さが関わります。上の写真は、ショート「優雅な1日」の夜のベッドの回のために、撮影用サーバーのコテージの部屋に置いた、描いたベッドです。

この記事では、ドアとベッドで起きた不具合を、起きた順に書きます。最後の一つは、マイクラ本体のバージョン 26.3 で時間のしくみが変わったことが原因でした。

ドア:作った日だけで 4 回直した

ドアを家具に加えたのは、ラクガキ街のオープン前です。その日のうちに、統合版で置いて試しながら、次々に直すことになりました。

起きたこと原因直し方
2 マスのドアなのに小さく見える描いた絵の縦横の比率を保ったまま縮めていた。6×10 で描くと高さが 1.7 マスで止まるどんな比率で描いても、横 1・高さ 2 マスにぴったり合わせる
「高さが 2 マス必要です」と出て、透明なドアが残るアイテムの見た目をふつうの木のドアにしていたので、置いた瞬間にマイクラが上のマスにドアの上半分を入れ、それを「上がふさがっている」と勘違いしていた上半分は空いているものとして扱う。置けなかったときは、まわりのブロックを画面に送り直す
置いたドアがこわせない「たたいても開け閉めできる」ようにしていたので、たたいても開け閉めされるだけだったほかの家具と同じに戻す(たたく=片付け、使う=開け閉め)
開け閉めのたびに一瞬 1 ブロックになる → 直したら今度はバラバラ見た目を毎回作り直していた。回す形に変えると、統合版では板が逆向きに回ることがあった回すのもやめて、開いたときの位置と大きさで板を置き直す

最後の直しで、開け閉めは「パッと切りかわる」動きになりました。Java 版ではなめらかに回る動きも作れたのですが、そうすると板が少しずれて見えるので、両方そろえてパッと切りかえる形にしています。開いたドアは木目が少し横向きに見えることがありますが、板を置き直すしくみなので、ここは変えられないところです。

描くときは、横と高さを 1:2 で描くのがきれいに見えるコツです(6×12、5×10 など)。比率が 1:2 から離れているほど、縦か横に伸びて見えます。

開けたドアが、2 回目に押しても閉まらない

しばらくして、ショート用にドアを撮っていたときに、「開け閉めが 1 回目しか効かないことがある」と気づきました。一度開けたドアを、もう一度押しても閉まらないのです。住民の人も同じことで困っているはずの不具合でした。

調べると、右クリックを受ける「当たり判定」が、閉じたときのドアの位置にしかありませんでした。ドアを開けると板は横に動きますが、当たり判定は元の場所に残ったまま。開いた板をねらって押しても、そこには何もないので、何も起きなかったのです。

直し方は、開いているあいだは、開いた板の位置にも当たり判定を置くことでした。撮影用サーバーで、1 つ目のドアを「開いた状態 → 押す → 閉まる → 押す → 開く」と試して、2 回目でもちゃんと閉まることを確かめました。

レンガの壁にはめた赤いドア。左は開いて向こうが見え、中央は閉じ、右はまた開いている 3 枚のコマ
直した版で、開く → 閉じる → 開くを続けて試したコマ(左から)。2 回目に押しても、ちゃんと閉まっています。

壁のないドアは、開いても「ドア」に見えない

不具合ではありませんが、撮影で学んだことも書いておきます。最初は、5 種類のドア(英国の赤い玄関・和の障子戸・お城の門・秘密の本棚ドア・魔女の家のドア)を、草原にそのまま並べて撮りました。

草原に壁なしで立っている 5 種類の描いたドアを並べた画像
最初の撮り方。閉じているときはドアらしく見えますが、開くと板が横を向いて細い棒になり、何もないところを通るだけに見えました。

開けると板が横を向くので、細い棒が立っているだけに見えてしまいます。そこで、ドアごとにスタイルに合った幅 3・高さ 3 の壁を作って、はめこんでから撮り直しました。レンガ・白樺の柱としっくい・石レンガ・本棚・苔むした丸石です。開くと、向こうの庭が見えるようになりました。

苔むした石レンガの塀の門に、丸い飾りのついた描いたドアがはめこまれている
撮影用サーバーのコテージの庭で、塀の門にはめこんだドア。壁があると、ドアらしさがぐっと増します。

ベッド:寝ると体が落ちて、布団に埋まる

ベッドは、横 2 ブロックの大きさで置かれ、右クリック(スマホはタップ)で寝られて、復活地点にもなります。座る高さを直したとき(座る高さの話)に、ベッドの寝る高さも決め打ちをやめて、描いた絵のマットレスの高さから測るようにしました。

ところが、撮影役ではなく本物のプレイヤーとして寝てみると、寝た瞬間に体が下に落ちて、布団に埋まってしまいました。寝ている間は体をその高さに止めておき、起きたら元に戻すように直しました。

4 枚の比べ画像。前1 ベッドの上に立ったまま、前2 ベッドの横の床に寝る、前3 布団の中に埋まる、直した後 マットレスの上で枕に頭
寝る位置のくらべ。直す前は、ベッドの上に立ったまま・横の床に寝る・布団に埋まる、とばらばらでした。右下が直した後で、マットレスの上で枕に頭をのせています。

MC 26.3 で、夜なのに「夜になったら寝られます」

体の高さを直した版で、5 種類のベッドをくらべる回を撮ろうとしたときです。時刻を夜(time set 13000)にしてからベッドを右クリックすると、5 つとも「復活地点をこのベッドにしました。夜になったら寝られます。」と出て、寝られませんでした。夜なのに、です。

サーバーに時刻を聞いてみると、ヒントがありました。

/time query day      → Timeline minecraft:day is at 13000
/time query daytime  → Can't find element minecraft:daytime

マイクラ 26.3 では、時間が「タイムライン」という新しいしくみになっていました。プラグインが時刻を読むのに使っていた方法(getTime・isDayTime)は、この新しいしくみとつながっていなかったのです。ラクガキ街の本番は 26.3(ベータ)に上げていたので、住民の人も家具のベッドで寝られていなかったはずです。

直し方は、サーバーに /time query day(今のタイムラインの値)を聞いて、その答えで夜かどうかを決める形にしました。

もう一つ気になることもありました。1 回目にベッドを右クリックしたあと、空が勝手に昼に戻っていたのです。撮影の台本では最初に夜にしただけで、時間が進まない設定にしていました。寝られなかったときにも「朝にする」処理が動いていたのかもしれません。直した版では、次の 4 つを確かめることにしました。

直した版を撮影用サーバーで試して、夜に寝られること、体がマットレスの上にあること、昼には寝られないことを確かめました。ドアも、2 回目に押してもちゃんと閉まります。この 2 つの直しは、椅子の直しといっしょに 2026 年 10 月 16 日の 4 時 32 分、だれもいない時間に本番へ入れています。

ふりかえり:バージョンを上げたら「時間」を疑う

ドアの件も、ベッドの件も、Java 版でふつうに試しているだけでは見つかりにくいものでした。ドアは統合版で、2 回目の開け閉めはカメラで寄って撮ったときに、ベッドの夜の判定は本番より先に 26.3 で撮影用サーバーを動かしたときに、それぞれ見つかっています。

次から気をつけること
  • マイクラ本体のバージョンを上げたら、時刻・天気・昼夜のような「ワールドの状態」を読んでいるところを、真っ先に試す。
  • 見た目が動くもの(ドア)は、見た目と当たり判定が同じ場所にあるかを、開いた状態・閉じた状態の両方で確かめる。
  • 直したら、何回も続けて押す。1 回目だけ動いて安心しない。

ドアとベッドは、ショート「優雅な1日」の題材にもなりました。撮影のときに見つかった失敗の例は コマ一覧で破綻チェックする話 に、動画の作り方は 「優雅な1日」の作り方 に書いています。

この記事は、九条へいしが自分のサーバー「ラクガキ街」と撮影用サーバーで実際に試したことをもとに書いています。気づいたことや間違いは お問い合わせ から教えてください。